VOL.442【姿勢編11】『姿勢と集中力の関係』
最近、集中力が落ちてきたなぁ…と感じる方、
いらっしゃいますか?
正直な話、私はここ1~2年で
集中力がガクンと落ちた感覚があるんですね。
集中力が短時間で切れるようになった、という感じです。
年齢のせいなのかなぁ…?と思いつつ
そうでないことを願って色々と調べてみました。
そもそも集中力とは
集中力とは、
“ある事柄に対して気持ちや意識を向け続ける力”
ですよね。
しかし本来、生物は、敵や危険から身を守るために
つねに周囲に意識を張り巡らせておかなくてはならないので
集中力が長く持続できないのは、ごく自然なことなのだとか。
なので、有名な「ポモドーロ・テクニック」
(25分集中&5分休憩を繰り返す方法)は
やはり理にかなっているのだと思います。
集中できなくなる原因
集中力が続かない原因はいくつかあります。
1,環境が整っていない
暑すぎる、寒すぎる、うるさすぎる、静かすぎる、
部屋や机の上が散らかっている、匂いが気になる etc
2,体調が整っていない
睡眠不足、お腹いっぱいの状態、疲労がたまっている etc
他にも、身体的なことだけでなく、
悩みや不安を抱えているなど、メンタル面の影響もあります。
そしてもう一つ大事なのが、
姿勢が整っていない、です。
姿勢と集中力の関係
姿勢を正すと集中力が高まる理由は、
大きく分けて3つあります。
・体への負担が減る
・脳にたくさん酸素を送れる
・自律神経が整う
1,体への負担が減る
猫背や反り腰などの良くない姿勢は、筋肉のバランスが崩れているので、
必ずどこかに負担を強いています。
猫背の方が楽だと感じる方もいるかもしれませんが
必ずどこかにしわ寄せが行っています。
負担がかかっている箇所は、血流が滞り、コリや痛みとなり、
集中力を削ぐ原因になります。
そもそも姿勢を維持できないのは抗重力筋の筋力不足なので
やはり普段からのエクササイズが大切です。
◆姿勢が悪い→筋肉に負担がかかる→血流が悪くなる→コリや痛みが発生→集中力が落ちる
2,脳にたくさん酸素を送れる
前回、姿勢と呼吸の関係を取り上げましたが、
1回の呼吸で得る酸素のうち、1/4は脳が消費しているとされています。
脳が酸素不足だと、集中力のみならず、思考力や記憶力も低下します。
偏頭痛持ちの方は、慢性的に脳が酸欠状態なことが多いです。
脳にしっかり酸素を送るためにも
姿勢を正して深い呼吸をするのが大事、ということですね。
◆姿勢が悪い→筋肉に負担がかかる→血流が悪くなる→脳が酸欠状態になる→集中力が落ちる
3,自律神経が整う
人は、心身ともにリラックスしているときに集中力が高まります。
姿勢・呼吸・自律神経については何度も取り上げてきたので改めて書きませんが、
姿勢を正し、自律神経のバランスを整え、心身をリラックスさせることが集中力にも繋がります。
・環境を整える
・体調を整える
・姿勢を整える
勉強や仕事、やるべきことに集中したいときは、まずこの3つを整え、
その上で、ポモドーロ・テクニックなどを使うと、かなり集中力が高まります。
全部つながっている
今回、集中力について書いていて、つくづく感じたのは
結局、全部繋がっているんだなぁということ。
筋力、体力、姿勢、呼吸、自律神経、
集中力、思考力、やる気、自信、
体のしくみ、心のしくみ、
相互に影響し合って繋がっている。
「姿勢」という、言ってみれば、
ただの「立ったり座っているときの姿」が
本当に多くの大小さまざまなことに影響をもたらしている
という事実に、改めて面白さと奥深さを感じた次第です。
◆◆◆まとめ◆◆◆
・集中力が長く続かないのは生物として当然のしくみ
なので「短時間の集中+休憩」を繰り返す
・集中力を削ぐ3つの原因
1,環境が整っていない
2,体調が整っていない
3,姿勢が整っていない
・姿勢を正すと集中力が高まる理由
1,体への負担が減る
2,脳にたくさん酸素を送れる
3,自律神経が整う
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そういえば、私の集中力が極端に落ちたと感じるのが
1~2年前からで、考えてみればコロナが始まったころ。
夫が飲食業で、コロナの影響をモロに受けたことで
不安感が募っていたのもあるのかな、と思いました。
こういう時こそ、調身・調息・調心。
姿勢と呼吸を調えてマインドフルネスが大切ですね。
【姿勢編】第11回「姿勢と集中力の関係」については以上です。
今週もお疲れさまでした。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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