VOL.468 『話す速度より大事なこと』
前回は声のトーンを取り上げましたので
今回は「話す速度」について考えてみます。
声のトーン同様、話す速度も、早口、ゆっくり、
それぞれにメリットデメリットがあります。
◆早口のメリットとしては
・情報量が多く、知的な印象
・テンポよく話すことで、明るくエネルギッシュな印象
◆一方、デメリットは
・きちんと訓練されていないと聞き取りづらい
・緊張しているように見える
・キツイ印象を与えやすい
・一方的に話す感じになりがち
などがあります。
たとえ情報量は多くても、聞き手が処理しきれず実際は半分も伝わってなかった、
ということもあり得るのが大きなデメリットかなと思います。
◆ゆっくり話すメリットは、
・落ちついていて穏やかな印象
・聞き手も内容をしっかりと理解できる
◆一方、デメリットは、
・場合によってはまどろっこしくて相手をイライラさせるかも
・声のトーンによっては幼い印象になる
などがあります。
ちなみに私はもともと相当な早口で、メリットもあるとはいえ、
私の場合はデメリットの方が強く出ているような気がしたので
かなり速度を落すよう意識していました。
でも、いろいろ試行錯誤するうちに、
“早口か、ゆっくりか” というよりも、きちんと「間」を取れば伝わるんだ、
と思うようになりました。
所作においても「間」の大切さはいつもいつもお伝えしていて、
4年くらい前のメルマガでも、所作における「間」について
―――――――
「間」は、相手のことを感じる時間。
伝えて終わり、
やって終わり、
渡して終わり、
自分のしたいことをして終わり、
ではなく
伝えた相手のことを
渡した相手のことを
使った道具のことを
感じる時間が、間。
―――――――
と書いていました。
言葉と言葉の間の「間(ま)」も、相手に意識を向ける時間。
「間」をとって相手に意識を向けることで
一瞬冷静になって、呼吸をととのえて話を進めることができる。
聞き手は「間」があることで、内容を整理したり、理解したりする時間が生まれる。
早口の方も、ゆっくりペースの方も、
自分の話し方で「直したいなぁ」と思う部分がある方は
「間」をとって “相手に意識を向ける”ようにしてみてください。
それだけでも、話し方の印象がだいぶ変わるんじゃないかと思います(^_^)
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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