VOL.480 『そんな些細なことがクレームに?』
仁礼塾の生徒さんは看護師さんがとても多いのですが、
何年か前に、
「カーテンの閉め方や、ちょっとしたコップの置き方なんかが
大きなクレームになったりするんです」
というお話を聞いたことがあったんですね。
するとつい先日、病院で患者さんにお食事を配膳するパートをされている方から、
「この前、患者さんにすごく怒られちゃったのよ。
カーテンを勢いよく閉めちゃってね。
『バカにしてんのかー!!』って怒鳴られちゃって…。」
という話を聞いて、人の心って本当に繊細なんだなって痛感したんです。
そのパートさんは、もちろん患者さんをバカになんかしていないし
真面目に一生懸命働いているだけ。
だけど、カーテンの閉め方ひとつで、
お相手は “自分が大事にされていない” と感じ、
こちらが思いもよらないほど怒りを感じてしまう。
「たかがカーテン」ではなく。
「カーテンの閉め方」という “目に見える行動” から、
自分に敬意を払っているかどうか、という
“目に見えない心” を感じ取っている。
逆に言えば、そっと閉めたり、お盆を置くときも静かに置いたり、
まっすぐ丁寧に置いたり、ということを少しでも意識したら、
その思いもきちんと相手には伝わっている。
「言葉」でうまく言えなかったとしても、
「非言語の動作」で、相手への思いやりは伝えられる。
だからこそ仁礼塾では、
物の扱い方や渡し方といった細やかな所作をわざわざ練習しています。
目に見えない心を、目に見える形にして表現するのが所作。
口ベタだったり、言葉でうまく表現できなくても、
態度で、表情で、動作で伝えればいい。
お相手の方は、たとえ何も言わなくても
こちらが思っている以上に喜んでくださっています(^_^)
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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