VOL.515『無意識の線引き』
最近行った素敵なカフェ。
自家焙煎のコーヒーもチーズケーキも本当に美味しく、
ゆっくりと寛いでいました。
すると突然、隣から、ガチャガチャ、ガチャンガチャン!という音が。
何事かと思って見てみると、お帰りになったお客様の食器を、店主が片付けている音でした。
以前行った一軒家カフェは、二階がお一人様専用になっていて、
喧騒から離れて非日常を味わえる素晴らしい空間でした。
しかし、一点だけ残念だったのが、
店員さんが店内とバルコニーを出入りするときに、
毎回ドアを、バタン!バタン!と壁が揺れるほどの勢いで開閉すること。
そのたびに現実に引き戻されていました。
どちらのお店も、料理や飲み物は本当に丁寧に、
繊細なお仕事をしてることがひしひしと伝わってくるのに、
後片付けや、ドアの開け閉めは、ガチャガチャ、バタンバタンと無造作に行なってしまっている。
本当にもったいないし、どうしてなんだろう?と考えてみると、
もしかしたら、「丁寧にやるべき部分」と「そこまで気遣わなくてもいい部分」という風に、
自分の中で、”無意識のうちに線引き”してしまっているのかもしれない、と思ったんですね。
そういえば生徒さんの稽古中の所作を拝見していても、
ものすごく慎重にやったかと思うと、サラっと流す部分もあったりして
無意識のうちに分けているのが見えることがあります。
日常生活の中でも、たとえば人の家では靴を揃えるけど、自宅では揃えないとか、
自然と線引きしていることがあるかもしれません
線引きの基準は人それぞれですし、常にきちんとしなきゃいけないわけではないので
気を抜くときも全然あるけれど、
意識的に「ここはゆるくやろう」と思って力を抜くのと、
無意識で気が抜けちゃってるのとでは、意味合いが全然違うはず。
自分はどんな時に丁寧にやって、どんな時は気を抜いちゃっているのか、
少し客観的に自分の行動を振り返ってみると、
自分の行動パターンや、何を大事にしているかといった
考え方などが見えてくるかもしれませんね。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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