VOL.602『ブリティッシュ・ベイクオフと先人の智慧』
「ブリティッシュ・ベイクオフ」という番組が好きでよく見ています。
(※イギリス全土から選ばれたアマチュア料理家たちが、
パンやパイ、ケーキなどの腕前を10週に渡って競い合うイギリスの大人気番組です)
10週目に優勝者が決まった後、スピンオフ的に
審査員がお題となったケーキのお手本を作る、という回があります。
参加者全員、アマチュアとはいえ、かなりの腕前です。
でも審査員の作品を見てみると、やっぱり出来上がりが全然違うんです。
生地を型の隅まで丁寧に流すとか、混ぜ方とか、水を入れる順番とか
ちょっとした手順の違いや、ちょっとしたコツの積み重ねで
全くの別物になってしまう。
これって「所作」も同じですよね。
立ったり、座ったり、歩いたり、人に物を渡したり、片付けたり、
これらは普段なにげなく行っていることだけど
ちょっとした手順や、ちょっとした体の使い方の違いで
見た目の印象や周りへの気遣い方が大きく変わってくる。
料理は最終的に美味しければいいのだから、途中過程は自由でいいし、
所作も、目的が達成されるなら、やり方は何通りもあります。
どのルートでも頂上に辿り着ける登山と一緒で、唯一の正解はありません。
ただ、先人のやり方には、気の遠くなるような試行錯誤の中で編み出した「智慧」があります。
料理でも所作でも何でも、こういった「智慧」に触れるとき、
私はいつもすごく感動してしまいます。
やり方は自由。だからこそ
先人の智慧を拝借しつつ、時代に合わせて微調整する。
そして智慧を拝借するときは、
「やり方」ではなく「考え方」を拝借する。
そうすれば、自分用に応用できるようになります。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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