VOL.338『記憶力よりも大事なこと』

「吉村哲夫さん(69歳)は

2014年に最高齢の65歳で司法試験に合格。

現在「新人弁護士」として働いている。」

という記事を読みました。

 

60歳を過ぎて司法試験の勉強…

それがどれほど困難なことなのかちょっと想像ができません。

 

加齢とともに記憶力は落ちる…

これは事実なのかもしれないけれど

でも吉村さんはきっぱり言います。

 

「たしかに記憶力がいいほうが勉強には都合よく思える。

でも本当に大事なのは、記憶力よりも総合的な理解力や判断力。

 

そして人間の理解力や判断力は、20代、30代、40代と、

どんどん高まっていくものだと思います。

 

私は70近いですが、50代の頃よりもいろんな意味で

理解力や判断力が身に付いていると実感しています。

 

若者に比べて記憶力が衰えていようが、

年を重ねて理解力や判断力に優れた人間のほうが、

むしろ司法試験のような難関資格の試験には強いともいえるのです。

 

記憶力がよければ医者や弁護士になれるなら

「記憶力のテスト」だけをすればいいはず。

でも、実際にはそうではない。

ただ知識を問うような問題は出ないのです。

 

判例や専門用語の一言一句を覚えておく必要はない。

判断力、理解力を自分で培っていく、養成していくこと。

社会で実際に仕事を何年もしていると、

問題が起きたとき、その問題の所在がどこにあるのか、

どう解決したらいいのか、だんだんわかってきますよね。

 

つまり、判断力、推認力、分析力、応用力…

総合的な理解力が求められる。

 

その意味で司法試験は、社会経験がある人に向いていると思います。

そもそも弁護士にとって最も必要なのは、この総合的な理解力ですから。」

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年齢を重ねてはじめて分かること

これは司法試験のお話ですが、礼儀作法でもなんでも同じですよね。

知識だけあっても意味がない。

時には、知識が邪魔になる場合すらある。

 

その場での判断力や、相手のことを理解する力や、

状況によって応用する力のほうがはるかに大事。

 

年齢を重ねて、色々な経験をして、判断力や理解力は高まっていく。

そこに、学んだ知識が掛け合わされば大きな自信に繋がるはず。

 

新しいことを学ぶ上で、年齢はハンデのように感じることもあるけれど

人生経験は大きな財産。

 

臆することなく新しいことにチャレンジすればいいんだと

吉村さんの生き方に励まされた次第です。

 

そして所作の美しさも、

人生経験という”背景”があればこそ

より説得力が増しますね。

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

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