VOL.396『マルチタスクと所作』

スマホをいじりながら車を運転したら危ない、ですよね。

本来、人間の脳は、マルチタスクには向いていないと言われます。

 

忙しいと、つい複数のことを同時に行うマルチタスクをやってしまいますが、

脳には負担がかかっているし、実際のところ効率も良くない、と。

 

稽古と実際の場面のちがい

さて、

お辞儀のお稽古をしていると、

稽古の時は、とてもきれいなお辞儀ができるのに、

実際(に近い)場面だと、

稽古のときのような美しいお辞儀ができなくなっている…

ということが頻繁に起こります。

 

なぜそうなるか考えてみると、

まさに、マルチタスクができていない、

という状態なんですね。

 

稽古のときはお辞儀に集中すればいいけれど、

実際の場面では、挨拶すること(相手との会話)に意識が向くので、

お辞儀の所作の方まで気が回らなくなってしまいます。

 

 

解決方法は?

では、実際の場面でも美しい所作で挨拶するにはどうしたらいいのでしょうか。

 

・・・「素振り」です。

 

所作の方は、意識しなくても「無意識で体が動く状態」に持っていくしかありません。

そうすれば、所作のことは気にせず会話(挨拶)に集中できます。

 

ずいぶん前のことですが、

「やり方は理解したのに、なぜ何度も練習するんですか?」

と聞かれたことがあります。

 

「無意識」でできるようになってないと

実際の場面で使い物にならないから、ですね。

 

今回はお辞儀の例を出しましたが、全ての所作に同じことが言えます。

 

姿勢、歩き方、表情、物の扱い方、

理想は「無意識でやっている」という状態に持っていくこと。

「クセ、習慣」になっている、ということですね。

 

面接、婚活、プレゼン、などただでさえちょっと緊張する場面では

立ち居振る舞いの方まで意識しなくて済むような状態にしておくと心に余裕ができます。

 

身体で覚えたことは財産になる

習慣になるまでには時間がかかりますが

一度習慣になってしまえば、こっちのもの。

一生の財産です。

 

素振りのような地味な反復練習を継続するのは容易なことではありませんが

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自分に出来そうなこと、小さなことから続けていってくださいね。

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

所作で女性は変わる【 仁礼塾 】HP

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