VOL.348『客ぶり』
ちょっと良いレストランには、
『ドレスコード』がありますよね。
いったい何のために、服装を指定されるのでしょう?
これは、
【お店とお客が一緒になって一つの空間を作り上げるため】
先日、娘の誕生日と結婚記念日、
両方のお祝いを兼ねて家族で食事に行きました。
ドレスコードは「スマートエレガンス」
特別な日を、特別な場所で過ごし、素敵な思い出を作りたい
そんな思いで、お店を選びました。
実際、レストランは素晴らしく、料理もサービスも最高でした。
素敵な時間を過ごせたのですが、一つだけ残念なことがありました。
それは、隣に座ったご夫婦の服装が
トレーナーにジーパンだったこと。
本当に、ちょっと近所のコンビニに行くような格好(^^)
お店の内装も、飾ってある花も、食器も、料理も、接客も一流で、
まさに非日常の空間・・・
特別な日を、日常から離れて過ごしたい人が集まる場所に、
トレーナーはやはり似合わなかった。
空間を一緒に作り上げる
お店の雰囲気や居心地は、
お店だけで作られるわけではなく
お客も一緒になって作り上げるもの、なんですよね。
先日、ある舞台の観劇マナーの悪さがニュースになりました。
禁止されているのに客席から写真を撮る
スマホのバイブ音が鳴る、アラームが鳴る
客席で自撮りをしている
ひそひそ話し声が聞こえる etc…
観劇を心から楽しみたい、と思う人は
咳などにも気を付け、物音を立てないよう注意し
舞台の世界に浸ろうとします。
舞台の空間も、演者さんと観客が一緒になって作り上げるもの。
茶道では『客ぶり』と言いますが、
もてなす側と、受ける側が共に場を作り上げていく関係。
レストランも、演劇も、教室も、どんなものも同じ。
一方的に”してもらう”のではなく
される側の振る舞いを洗練させると
その時間・空間は、さらに最高のものになりますね ✧˖°
*~*~*~*~* ~*~*~*~*
今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
★2018年までのメルマガバックナンバーは こちらのブログで全て読めます。
★2019年以降のバックナンバー一覧は、こちら からどうぞ。