VOL.415『所作の隠し味』
所作に【授受・進撤】があります。
「授受」は、直接手渡すこと。
「進撤(しんてつ)」は、
テーブルや畳の上に置いて渡すこと。
授受(手渡し)は常日頃
行っていると思いますので
今日は「進撤」について。
日常的な例でいうと
たとえば、家族のために
マグカップでコーヒーを淹れたとして。
「コーヒー入ったよー」と言って
ただカップを置くのではなく、
取っ手を相手の利き手に向けて
一旦テーブルの上に置き、
数センチ、すっと押しすすめる。
と言っても仰々しいものではなく、
さりげなく少しだけ。
ちょっとしたことだけれど、
単にトンと置くよりも
思いやりがグッと伝わります。
あるいは、旅行のお土産を上司に渡すような時。
もちろん手渡しでも良いけれど
上司のデスクの上に一旦置き、
「お休みを頂きありがとうござました」
などの言葉を添えたら
「どうぞ」という気持ちで
数センチ、すっと押しすすめる。
あくまで、さりげなく。
これ見よがしにやると
わざとらしさや違和感があるので
少し伝わるくらいで十分。
こういった所作は
”隠し味”のようなもの だと思っています。
主張しすぎは禁物。
でも隠し味って、あるとないとでは大違いで
隠し味によって食材を引き立たせてくれるもの。
人に物を差し出すとき、
静かに置いて、最後にほんの少し押しすすめる。
それだけで何気ない動作がぐっと引き立ちますし、
配慮や敬意が伝わります。
機会があれば是非やってみてくださいね。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を！
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