VOL.446 【姿勢編15】『寝る姿勢を考える』

これまで、「立ち姿勢」「座り姿勢」「歩く姿勢」

を取り上げてきました。

今回は、もう一つの重要な姿勢、

『寝る姿勢』について考えてみたいと思います。

 

大きく分けて、仰向け寝、横向き寝、うつ伏せ寝

の三種類があると思いますが、

あなたはどの姿勢が一番寝やすいですか?

 

理想の寝姿勢

寝る姿勢は、もう長年の習慣として定着しているかもしれませんが、

理想的な寝姿勢は、やはり「仰向け」です。

 

【姿勢編2】『いわゆる“良い姿勢”とは?』で

良い姿勢とは、

『骨と骨との連なりが自然体(ニュートラル)な姿勢』

と定義しました。

姿勢のポイントとしては、立ち姿を「横」から見た時に、

◆耳たぶ、

◆肩峰(肩のぐりぐりした骨)

◆大転子(太ももの付け根のでっぱり)

◆ひざ(お皿の後ろ側)

◆くるぶし(外くるぶしの前の辺り)

この5点が一直線に結ばれている状態、ということでしたね。

 

姿勢をしっかり整えたら、

【この立ち姿のまま、仰向けに寝かせた状態】

が最も体に負担をかけない寝姿勢である、とされています。

 

この姿勢で寝ることによって、

・背骨の自然なラインが保たれる

・体にかかる圧力が分散される

・体を伸ばせるので血液の巡りが良くなる

・寝返りが打ちやすい

といったメリットがあります。

 

ただ、仰向けは呼吸がしにくくなる場合があるので

いびきをかく方や睡眠時無呼吸症候群の方には向きません。

また、腰痛持ちの方にとっても、仰向け寝はツライのではないでしょうか。

腰痛の程度にもよりますが、マットレスを見直すことで改善することもあります。

 

ちなみに、横向きで寝る場合も、

『骨と骨との連なりが自然体(ニュートラル)な姿勢』の

5つのポイントを維持できるのが理想です。

(そのためには枕の高さが重要ですね)

 

横向き寝のメリットとしては、

呼吸がしやすい、腰痛緩和につながる、といったことがありますが、

体が寝具に触れている面積が狭いので、肩や腰に負担がかかりやすく、

体がゆがみやすい、というデメリットがあります。

”姿勢”にとってはあまり良くないんですね。

 

ただ、横向きで胎児のように丸まっていると

安心する、リラックスできる、という方も多いかもしれません。

布団に入ってもなかなか寝付けない場合などは

まず心の安定を優先させたいですね。

 

寝具を見直す

仰向け寝にしても、横向き寝にしても、

理想的な姿勢を保つためには「寝具」も重要です。

マットレスは、硬すぎても柔らかすぎても、腰に負担がかかります。

横になってみた時に、

“体全体に圧力が分散され、

コロコロと寝返りが打ちやすい硬さ”

のものを選ぶと良いです。

 

とはいえ、マットレスを買い替えるとなると結構なお金がかかってしまうので

「ベッドパッド」で調整すると良いです。

マットレスも清潔に保てますし、暑さ、寒さ対策にもなります。

 

枕の高さは、横向きで寝た時に、

「鼻・あご・おへそ」が一直線で結べる頭の位置になる高さ

というのが目安です。

これも、立ち姿勢と同じですね。

 

立っていても寝ていても、

姿勢のポイントは基本的に変わらない

ということです。

 

 

まとめますと、

理想的な寝姿勢は

“正しい立ち姿のまま、仰向けに寝かせた状態”

 

【仰向け寝】

◆「姿勢、体への負荷軽減、血行、寝返り」にとっては良い

◆「呼吸・腰痛」にとっては良くない

 

【横向き寝】

◆「呼吸・腰痛」にとっては良い

◆「姿勢・体への負荷」にとっては良くない

 

マットレスは、

「体全体に圧力が分散され、寝返りが打ちやすい硬さ」で。

 

枕の高さは、

「鼻・あご・おへそ」が一直線で結べる頭の位置になる高さで。

 

といった感じです。

 

日中のパフォーマンスは睡眠の質にかかっている、

と言っても過言ではないくらい、睡眠ってほんと大事ですよね。

今回は「姿勢」という視点で考えてみましたが

睡眠の質を高めるためには、

食事、入浴、運動、生活サイクル、香りや照明、自律神経のバランスetc

気遣うポイントがたくさんあります。

私自身、つい寝不足、浅い睡眠になりがちなので

取り急ぎベッドパッドを新調しようかなと思いました。

 

寝るときの姿勢を考えるために、

少しでもお役に立てたら嬉しいです。

 

【姿勢編】第15回『寝る姿勢を考える』は以上です。

今週もお疲れさまでした♪

 

*~*~*~*~* ~*~*~*~*

今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

所作で女性は変わる【 仁礼塾 】HP

★バックナンバー一覧は、こちら からどうぞ。

★2018年以前のメルマガバックナンバーは こちらのブログで全て読めます。