VOL.460『”すみません” 使いすぎ問題?』
多くの日本人が、ほぼ無意識に
口からついて出てしまっているであろう言葉、
「すみません」
多くの意味を含んでいてすごく便利なので
つい使いすぎてしまいがちです。
(私もついつい言ってしまいます)
「すみません」の用途としては大きく分けて4つ。
1,「謝罪」のすみません
2,「感謝」のすみません
3,「依頼」のすみません (すみません、荷物取ってもらえますか?)
4,「呼びかけ」のすみません (すみませーん、注文いいですか?)
色々な意味を含んだ言葉ですが、
「すみません」のベースにあるのは
【申し訳なさ】のニュアンス。
たとえば単純な「感謝」だったら、当然
「ありがとうございます」でいいのですが、
そこに、手間をかけさせたことへの申し訳なさだったり、
自分のために動いてもらっちゃって申し訳ない、という気持ちがあるから、
「ありがとう」より前に「すみません」が出てきたりします。
ただ、「すみません」は表現として軽いので
感謝と恐縮が入り混じっているときに使いたい便利な言葉が
【おそれいります】
かしこまった表現だと思われがちですが
笑顔で明るいトーンでいえば、カジュアル+丁寧な雰囲気になります。
余談ですが、
“フレンドリーすぎて、人から軽く扱われる”
という相談を受けることがたまにあります。
そういう場合、言葉遣いを変えるのは一つの手かなと思ってます。
話し方が軽いと、“そういう風に接していい人なんだ”、
と判断されてしまうことがあるので
少し大人の言葉遣いをすることで
フレンドリーかつ礼儀正しい人
カジュアルだけど丁寧な人
という印象になり、相手もそのように
接してくれるようになることが多いです。
丁寧な言葉遣いは「敬意表現」なので、
こちらが敬意を示せば、相手も示してくれる(可能性が高まる)わけです。
「すみません」は、幅広い意味を含んでいるので
つい何でも「すみません」で済ませがちですが
謝罪なら「申し訳ございません」
軽いお詫びなら「失礼いたしました」
感謝なら「ありがとうございます」
感謝+恐縮なら「恐れ入りいます」
など、その時の自分の気持ちに沿った言葉の方を使いたいですね。
そう考えると「すみません」を使うシーンは
「呼びかけ」くらいに減らせそうです。
「ひとつの便利な言い回しに頼りすぎない」は、
言葉遣い編に入ってから一貫して言っていること。
「すみません」が口ぐせになっている方は
ぜひ他の言いまわしに置き換えていってくださいね(^_^)
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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