VOL.501『真・行・草』
「真行草」という言葉があります。
真・行・草(しん・ぎょう・そう)は、
元々、書道で使われる三つの書体のこと。
楷書(真):字の本来の形、基本。
草書(草):楷書を最もくずしたもの。
行書(行):その中間のもの。
この書道の考え方が、日本人の美意識の表現として、
茶道、華道、和室、庭園、礼儀作法などに応用されるようになりました。
このことを参考に、普段の所作も「真・行・草」で
使い分けると良いのではと思っています。
きちんとしたい時の真。
リラックスしている時の草。
その中間くらいの行。
「真」が身に付いていると、崩したときも
だらしなくならず、どことなく品が残ります。
「基本」がある人とない人の違いなのだと思います。
私は、レッスンの中で、「楷書のような所作」をイメージしています。
さらさらと連なる「つづけ字」のような流れる所作も優雅で美しいのですが
私は、スッと線をまっすぐ引き、しっかり止め、ゆっくり払う…
といった、“楷書のような所作”をイメージして稽古しています。
先ずはそれが基本(真)だからです。
美しい所作は、一字一字、丁寧に字を書くように…。
そんなイメージをするとコツが掴みやすいかもしれません。
所作の真・行・草。
意識的に使い分けてみてください。
生活にメリハリが生まれますよ。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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