VOL.449【姿勢編17】『リラックスしている時の姿勢』

これまで、いわゆる「良い姿勢」について、立ち姿や座り姿など取り上げてきました。

 

イスの背もたれなどは使わずに、筋力のバランスを保って、骨盤をしっかり立てた状態、

言ってみれば、“きちんとした姿勢” です。

 

でも、たとえば家でNetflixを見ながらくつろいでいる時も

背もたれに寄りかからずに、上半身をまっすぐ立てた姿勢で観るか…

と言われたら、そんなわけはありません。

きっとリラックスした姿勢でいるはずです。

 

しかしながら、いくらリラックスしているからと言って

長時間、体に負担をかける姿勢をし続ける、というのも良くありません。

映画を観たい、ゆっくり本を読みたい、スマホで動画を見たい、など

くつろいでいるときの姿勢はどうすれば良いのでしょうか。

 

 

これには色々な考え方があるので答えは一つではないと思いますが

現時点で私が良いのではないかな、と思う姿勢をお伝えします。

 

テレビを見るときの姿勢

まず、テレビなどを見るときは、なるべく「正面」に座るようにします。

首をひねらないと見られない場所には、できれば座らないようにしたいです。

 

そして座り方ですが、私のオススメは、

『壁やソファーの背もたれを使っての長座』です。

(長座:脚を前に伸ばした座り方)

 

・壁もしくはソファーなど、背中が寄りかかれる場所で、脚を伸ばして座ります。

・その際、背中~腰が背もたれに密着するようにします。

・背もたれと座面の90度の角に体を沿わせるようにして座ることで、

股関節を90度に曲げて座るようにします。(自然と骨盤が立っている状態)

 

通常、イスに座る時は背もたれは使わず、筋力で骨盤を立たせたいのですが、

くつろぎたい時は、背もたれの力を借りることで筋力に頼らずに済むので、疲れずに座っていられます。

 

背もたれなしで長座をすると、骨盤を立てるのが難しく、

とくに太ももの裏が硬い人は、どうしても背中が丸くなってしまいます。

 

なので、背もたれの角にしっかりと腰を密着させることで

ごくごく自然に良い姿勢でありながらリラックスすることができます。

もしソファの背もたれの角度が広い場合は、クッションなどを背中に挟んで調節してください。

 

また、背もたれからお尻が離れてしまうと、とても腰に負担をかけることになるので、

必ず密着させるようにしてください。

 

骨盤が立っている感覚や、上半身がまっすぐになっている感覚がうまく掴めていない方も、

壁や背もたれに腰を沿わせて座ることで感覚がつかみやすくなります。

 

バスや電車で座る時も、深く座って腰を背もたれに密着させ、

座席の角度にお尻を合わせるようにすると、きれいな姿勢で、

かつ長い時間座っていても疲れにくいです。

 

きちんとしたいときは、背もたれは使わず筋力とバランスで腰を立てる。

リラックスしたいときは、壁や背もたれを上手に使って自然と腰を立てる。

どちらも”良い姿勢”になっています。

 

この体勢で本を読んだりスマホを見たりするときは、

できればローテーブルのようなものに肘をのせて

顔の前あたりに本やスマホが来るようにすると良いです。

 

ちなみに、寝転がってテレビを見ると目線がテレビより低くなるので、

目や首に大きな負担になります。

できれば、テレビの高さは目線より少し下になるくらいが良いようです。

 

些細なことかもしれませんが、

日々の意識の積み重ねが体型や振る舞いを形作ります。

家で映画を観たりする際には、ぜひ思い出してみてください。

 

それでは、【姿勢編】第17回『リラックスしている時の姿勢』は以上です。

今週もお疲れさまでした♪

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

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