VOL.516『人間的魅力と所作』
最近、数年ぶりにお会いする生徒さんが多くいらっしゃるのですが
なんだか皆さん、雰囲気がずいぶんと柔らかくなった気がして、少し驚いています。
お話を伺っていると、お会いしていなかった数年の間に様々な経験をされて
考え方や価値観などに変化が起こり、それが振る舞いや言葉、
雰囲気の変化に繋がったようにお見受けしました。
その上でレッスンをしてみると、
数年前にはピンとこなかったことがストンと腑に落ちたり、
以前はなかなかできなかったことが、急にスッとできたりするから不思議です。
所作には、その人自身が映し出されます。
その人が、何を大事に思っているか、何を美しいと思っているか、
どんな風に生きたいのか、といったことが、所作の端々に現れます。
意識的に所作を変えることは、考え方や在り方に影響を与えるし
考え方の変化も所作に影響を与える。
卵が先が鶏が先が、どちらからもあるわけですね。
楽しいことや嬉しいこと、辛いことや哀しいこと、
たくさんの経験を通して人間的に成熟していく中で、
日本に昔からある作法や所作を学ぶと
先人の智慧や深い考えが、染み渡るように実感を伴って理解できたりする。
だから年齢を重ねれば重ねるほど、所作は美しくなれる。
単純な「きれいさ」ではなく、本質的(人間的)な美しさ。
もちろん年齢とともに体力が落ちたり、ケガしやすくなったり色々あるけど
自分の所作は、どんな風に味わいが変化していくんだろうと考えると、
年齢を重ねるのが楽しみになります。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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