VOL.268『最初に戻る』

『 稽古とは
 一より習ひ十を知り
 十よりかへる
 もとのその一』

 

千利休のことばです。

稽古というものは1から順に習っていって10に達するけれど、

そこでもう一度最初の1に立ち返ると、

最初に1を習った時とは自分の心が大きく変わっており、

最初には見えなかったことが見えてくる。というのですね。

 

 

最初の「1」と二回目の「1」

同じ1だけど、2回目の1は、質の違う1になっている。

見える景色が違うので、同じことをしていても飽きない。

私は、来る日も来る日もお辞儀の稽古をしているけれど

同じことを繰り返しているようで同じではないのが奥深いです。

 

10まで習ったところで満足してしまうのは、

稽古の本当の楽しみを知らないまま終えるのと同じこと。

 

先へ先へと進むだけが学ぶことなのではなく、

違う視点を持ってまた一から学ぶ。

長く学びつづける人の醍醐味なのだと思います(^_^)

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

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