VOL.312『形から入って心に至る』

レッスンで習う所作は、基本的に

相手への配慮や心遣いを”具体的な”形にしたものです。


お相手が、

「この人、私のこと大事にしてくれてるなぁ…」

「私と真摯に向き合ってくれているなぁ…」

と感じるような振る舞いです。


ある生徒さんは、会社の上司のことが苦手でした。

嫌味を言ったり、きつい言い方をしてくる上司のことが嫌いでした。

嫌いなので、相手のことを大事に思う気持ちもわいてきません。


そんな上司だったのですが、

せっかく所作を習ったのだから、どこかで実践せねばと思い

その嫌いな上司に対して、自分の振る舞いを

(形だけでも)意識して丁寧に接するようにしました。

習った所作の練習のつもりです。

 

まず相手に変化が・・・

すると、その所作によって

”自分は大事にされている”、”敬意を払われている”

と感じた上司は、やはりちょっと嬉しかったようで

上司のほうの様子が変わってきました。


時々声をかけてくれるようになったり、

たまに上司の方から挨拶してくれたり、

きつい言い方が少しずつ減ったり、

逆に会話が少しずつ増えてきました。


最初は、嫌いな上司に対して、

心をこめるなんてできるはずもなく、

”形だけ” でした。


たとえ最初はそうだったとしても、

こちらの行動が変わったことで、

相手に伝わるものが変わり、

相手の心が変わっていった。

相手の態度が変化したことで、

こちらの気持ちも変化してきた。


気持ちが変化したから、

今度はだんだんと心をこめられるようになっていった。


最初から心を込められれば、

それに越したことはないけれど、

最初は無理な場合ももちろんある。


それでも、とりあえず行動してみれば、まわりまわって、

後から心をこめられるようになることもあるのだと、

その生徒さんのエピソードが教えてくれました。


最初から心をこめられる相手には、それをきちんと形にする。

最初は心をこめられない相手には、形からでもきちんとやってみる。


”行動”だけを見れば、どちらも同じことをしています。


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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

所作で女性は変わる【 仁礼塾 】HP


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