VOL.572『我以外 皆 我師』
自分が仕事している(していた)同業者のことって、
良くも悪くも、細かいとこまで見えてしまいます。
その仕事の大変さが分かるからこそ優しくなれることもたくさんあるし
逆に、同業だからこそ、なぜこんな基本的なことができない?
と気になってしまうことも。
所作や作法もこれと同じで、
自分が学んだり日頃から心がけていると
良くも悪くも他の人の振る舞いが目に付きやすくなります。
生徒さんもよくおっしゃっていました。
所作を学んだことで、素敵な振る舞いに気づけるようになった反面、
よくない振る舞いも目に付いてイライラすることが増えてしまって…と。
これは所作を学ぶ副作用のようなもので
意識のアンテナが立っているから避けられないことなんですよね…。
もし人のよくない振る舞いが目に付いてしまって
いやな気持ちになったとき、私はすかさず
「自分だったらどうする?」「自分はできてる?」と
心の中で問うようにしています。
相手に向いている矢印を自分に向け直すイメージです。
無礼な振る舞いをする人に対して
いやな思いが湧いてくるのは自然なこと。
だけど一番大事なのは
人がどうかよりも、自分はどうありたいか。
自分はどう?と問うと、人を責める気持ちが和らぎ、
我が身を振り返るきっかけになります。
せっかく心も体も穏やかに整える所作を学んでいるのに
人の振る舞いにイライラしてはもったいない。
素敵な振る舞いからも、そうでない振る舞いからも
学べることはたくさんあります。
なんでも自分を磨く機会にしたいですね。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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