VOL.406『優先順位を考える』

食事中はマスクを外すので

コロナに感染しやすいシーンとされています。

 

ある学童保育では、

昼食中、友達とお喋りしてしまう児童を

毎回叱ったり注意したりしなくて済む工夫として、

プロジェクターで映画を流して鑑賞しながら食べる、

という方法で解決したとのこと。

 

子どもたちが同じ方向を向き、自然と会話も減る。

先生から怒られる回数も減るので嫌な気分にならず食事ができる、

ということなんですね。

素晴らしいアイデアだと思いました。

 

 

完璧を求めず試行錯誤する

もちろん良い点ばかりではなく、

映画に集中して箸が止まる子もいるでしょうし、

「行儀が悪い」と批判されることもあるそうです。

 

でも、マナーに臨機応変さは不可欠。

 

有名なのは「女王のフィンガーボール」の話。

ヴィクトリア女王との食事会に招かれたゲストの中に、

フィンガーボールの正しい使い方を知らず、飲み水だと思って飲んでしまった者がいた。

場は騒然となったが、

ヴィクトリア女王が機転を利かして、自らもフィンガーボールの水を飲んでみせた。

そうすることで、ゲストに恥をかかせることなく

和やかに食事会を終えることができた、

という逸話です。

 

要は、なにを優先するか。

女王は、本来の使い方よりも、

ゲストに恥をかかせないよう思いやること、

場を和ませること、を優先しました。

 

学童保育では、児童をコロナから守ることを最優先としたい。

かといって、修行僧のように無言で食事をするよう子どもに強いるのは

無理というもの。(大人でもムリ)

そこで生まれたのが映画を観ながら食事をする、というアイデアだった。

 

本当に「現場の試行錯誤」が感じられて頭が下がる思いがしました。

どんなものにも完璧なんてありません。

色々な制限がある中でも、できることを探っていきたいですね。

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

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