VOL.503『伝えるための試行錯誤』
文章で、自分の伝えたいことを相手に正確に伝えるのって、
本当に難しいんだな、と痛感することが時々あります。
「自分はきちんと伝えた」では意味がなくて、
「相手が正確に受け取り、理解し、正しく行動できる」
を目指すものの、一筋縄ではいきません。
たとえば、仁礼塾のHPに教室までの道順を写真付きで掲載しているのですが
”初めて教室に来る方が、(どんなに方向音痴の方でも)一人も迷わず辿り着ける道案内”
になるまでは、かなりの回数、手直しをしました。
最初の頃は、メール案内の中に教室の住所を載せていたのですが、
そうすると、HPの道案内ではなく、
Googleマップを見て来ようとする方がいらっしゃいました。
Googleマップでは絶対にたどり着けない場所なので、
あえてメールから住所を削除しました。
また、改札を出たら左に行くので左方向に矢印を書いておいたのですが、
人の流れに流されてそのまま右に行ってしまう方が時々いらっしゃったので
左方面に目に入るものの写真を増やし、
誤って右に行った場合に見えるものをお知らせするようにしました。
ほかにも、曲がるところで真っすぐ行ってしまったり
のぼる階段を見逃したり…など、たった一人でも間違える方がいたら、
その度に、途中過程の写真を増やす、
道中どんなお店があるか書いておく、
少し離れた場所からの写真も入れる、
どこでどっち方面に曲がるかの言い方を変えてみる、などなど
一つ一つ情報を増やすことで、どんなに方向音痴の人でも
迷わずに教室に辿り着ける道案内になりました。
道案内はごくごく小さな例ですが、仕事や勉強などでも
一生懸命教えてもなかなか理解してくれないとか、
歯がゆい思いをすることがあるかもしれません。
全く同じことを伝えても、受け取り方や理解度は人によって全く違う。
面と向かって話してもちゃんと伝わらない場合が多いのに、
文章であればなおさらで、隅々まで丁寧に読んでくれる人の方が稀。
道案内も、10人中7人くらいの方は最初から問題なく辿り着けていたのですが、
3人の方には伝わらなかった。
理解しない相手に否がある、ではなく
伝える側にまだまだ工夫の余地がいっぱいあるということ。
試行錯誤を繰り返せば、いつか必ず伝わると信じて
工夫することを諦めないようにしたいなって思います。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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