VOL.543『握手という所作』
突然ですが、
最近いつ握手をしましたか?
海外では一般的な挨拶である握手ですが
日本では様々な理由 (お辞儀がある、高温多湿の気候、衛生観念の高さ、日本人の気質など) で、
なかなか握手が広まりにくいという背景があります。
私も握手が苦手でした。
私にとって握手は物理的にも心理的にも距離が近すぎて
つい躊躇してしまう所作です。
お相手から手を出して頂ければ問題なくできるのですが、
自分から手を差し出すのは難しいといった感じです。
でも今回の入院中、いくつか印象的な握手がありました。
まず手術当日の朝、執刀医の先生が部屋に来て
「気合を入れに来ました^^」
と満面の笑みで言いながら、目を見て両手でがっちり握手。
その手は柔らかいけど力強くて、私もぐっと覚悟が決まりました。
そして、いよいよ手術室に向かう時間になり
家族が見送れるのはエレベーターまで。
もう退院の日まで会えません。
お互い名残惜しいけれど、笑顔で固い握手をすると、
共に戦う同志のような気持ちになりました。
術後、数日たって、集中治療室から一般病棟に戻った際
手術直前までずっと隣で寄り添ってくれていた看護師さんと廊下でばったり。
私の顔を見るなり、「おかえりなさい!頑張りましたね!」と
優しく包み込むように握手。
その手が本当に温かくて、忘れられない光景の一つとなっています。
非言語だからこそ、
言葉以上に伝わるものもある。
握手もお辞儀も、表現方法は違えど、
元々の意味は、相手に敵意がないことを態度で示したもの。
でも、所作に深い思いが掛け合わさると
強い強いメッセージとなって、相手の心に届けられる。
お辞儀という所作で、控えめながら
丁寧に思いを伝えること。
握手という所作で、ダイレクトに
強く思いを伝えること。
今はどちらも大好きです。
あなたはどんな時に「握手」をしますか?
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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