VOL.379『器用な人の落とし穴』

所作のお稽古をしていて、

器用な人は、

言ったことをすぐに再現できるし、指摘したことはすぐに修正できるし

数回でコツをつかむので、教える方としてはとても有難く、

何も問題ないように感じられます。

 

一方、不器用な人は、

できるまでに時間がかかるので何度も何度も練習するし、

教える方としても、手を変え品を変え、色々な角度から伝えてみたり、

あれこれ工夫したりして、ゆっくりと身につけていきます。

 

試行錯誤の中で得る気づき

そのぶん大変なのですが、そうやって試行錯誤していると、

ふと新たな気づきを得ることがあります。

生徒さんがじゃなく、私がです。

 

生徒さんは稽古に必死なので、あまり余裕がない場合が多いのですが

教えてる私の方が、大事なことに気づかされるんです。

そうすると、レッスンの中でもう一段階、深い話ができたりします。

 

不器用な人は、

自分の覚えが悪いせいで迷惑かけているんじゃないか…とか

恐縮される方がとても多いのですが

とんでもない。

迷惑どころか、結果として、

より濃いレッスンになることが多いです。

 

 

器用な人の弱点

むしろ器用な人は、

サラっとできてしまう分、

一つのことをじっくり掘り下げにくい傾向があります。

たやすくできるが故に、時として表面的な理解でとどまってしまいがち。

(もちろん全員じゃないですが)

 

なので器用を自覚している人は、

できたと思っても、もう少し追い込んで練習してみるとか

より本質的なことに目を向けてみるとか

分かった・理解したと思ってももう少し自分なりに調べてみるとか

とにかく『もう一押しするクセ』を付けると良いのでは、と思っています。

 

私もどちらかと言えば器用な方(典型的な器用貧乏) なので、

「もう一押し」を心がけています(^_^)

 

次回は、今回の内容にちょっと関連して

表面的な理解になってるか、深いところまで腑に落ちているかは

”あるもの”を見ればすぐに分かる、という話をしてみます。

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

所作で女性は変わる【 仁礼塾 】HP

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