VOL.408『~なります』問題

以前「させていただく使いすぎ問題」という記事を書きました。

VOL.399 『させていただく使いすぎ問題』

 

今回は「~になります」についてです。

いわゆる ”バイト敬語” の一つとされています。

とはいえ、バイト以外の場面でもけっこう耳にします。

 

「こちらコーヒーになります」

「こちら資料になります」

「こちらが新商品になります」

「こちらが控室になります」

「お手洗いはこの奥になります」

「受付は2階になります」

などなど。

 

もちろん「~になります」という表現の
すべてがおかしいわけではありません。

 

「雨天の場合は中止になります」

「息子も今年で30歳になります」

といった”状態の変化”を表す場合や、

 

「本日はお世話になります」

のような”恩恵”を表す場合はOK。

 

でも、たとえば先ほど挙げたような、

「お手洗いはこの奥になります」は、

「お手洗いはこの奥にございます」

のように「です、ございます」の方が自然。

 

単に「です」か「ございます」を使えばいいだけなのに

「~になります」が多用されてる現状。

これはおそらく、

「です」だと、ぶっきらぼうに感じられ、

「ございます」は、仰々しく感じられるので、

ほどよく丁寧で品良く聞こえる「なります」は

きっと使い勝手が良かったのだろうと思われます。

「させていただきます」や「なります」は、あちこちで見聞きするので

不自然であるという感覚も薄れてくるのでしょう。

 

 

「こちら資料になります」

⇒「こちら資料でございます」

⇒「こちらの資料をご覧ください」

 

「こちらが控室になります」

⇒「こちらが控室でございます」

⇒「こちらの控室をお使いください」

と言いかえられるし、

 

「受付は2階です」のように「です」で言い切る場合も、

ぶっきらぼうな印象になるかどうかは

言葉そのものよりも、言い方の問題。

表情や声のトーン、語尾の強弱などに気を配る方が大事です。

 

「なります」や「させていただく」を多用する人は

きっと丁寧な言葉を使いたい人のはず。

であればなおさら「~でございます」を

さらっと笑顔で使えると素敵ですね(^_^)

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

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