VOL.408『~なります』問題
以前「させていただく使いすぎ問題」という記事を書きました。
今回は「~になります」についてです。
いわゆる ”バイト敬語” の一つとされています。
とはいえ、バイト以外の場面でもけっこう耳にします。
「こちらコーヒーになります」
「こちら資料になります」
「こちらが新商品になります」
「こちらが控室になります」
「お手洗いはこの奥になります」
「受付は2階になります」
などなど。
もちろん「~になります」という表現の
すべてがおかしいわけではありません。
「雨天の場合は中止になります」
「息子も今年で30歳になります」
といった”状態の変化”を表す場合や、
「本日はお世話になります」
のような”恩恵”を表す場合はOK。
でも、たとえば先ほど挙げたような、
「お手洗いはこの奥になります」は、
「お手洗いはこの奥にございます」
のように「です、ございます」の方が自然。
単に「です」か「ございます」を使えばいいだけなのに
「~になります」が多用されてる現状。
これはおそらく、
「です」だと、ぶっきらぼうに感じられ、
「ございます」は、仰々しく感じられるので、
ほどよく丁寧で品良く聞こえる「なります」は
きっと使い勝手が良かったのだろうと思われます。
「させていただきます」や「なります」は、あちこちで見聞きするので
不自然であるという感覚も薄れてくるのでしょう。
「こちら資料になります」
⇒「こちら資料でございます」
⇒「こちらの資料をご覧ください」
「こちらが控室になります」
⇒「こちらが控室でございます」
⇒「こちらの控室をお使いください」
と言いかえられるし、
「受付は2階です」のように「です」で言い切る場合も、
ぶっきらぼうな印象になるかどうかは
言葉そのものよりも、言い方の問題。
表情や声のトーン、語尾の強弱などに気を配る方が大事です。
「なります」や「させていただく」を多用する人は
きっと丁寧な言葉を使いたい人のはず。
であればなおさら「~でございます」を
さらっと笑顔で使えると素敵ですね(^_^)
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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