VOL.463『どんな距離感で人と接したいですか?』
嵐の二宮和也さんはあまり敬語を使わないことで有名です。
落語家の立川談春さんが初めて二宮さんに会ったとき、
笑福亭鶴瓶さん、三浦友和さんという大先輩がいる中で
「ちぃーす」と言いながら部屋に入ってきて、
全く敬語を使わずに話している。
談春さんは腹が立って「そのタメ口は何なんだ?」と聞くと
「尊敬しているけれど、尊敬しているだけじゃ距離が近づかない。
敬語で話してたらずっと先輩、後輩じゃん」
と答えたとのこと。
この話を聴いたとき、
相手がどんな大物であっても敬語を使わないで距離を縮める、
と決めた人は、これくらいの“腹のくくり方”が必要なんだなぁ、と気づかされたんですね。
敬語を使わないことで不快に思う人は必ずいます。
失礼なやつだ、生意気なやつだ、礼儀がなってないと思われるのは重々承知の上で、
相手の懐に入ることを優先する。
結果、二宮さんは、演技の力で共演者を唸らせ、大先輩からとても可愛がられています。
二宮さんの、相手と距離を縮めたいという思いと、
実力と、愛嬌のなせる技だと思いました。
であればこそ、私は敬語を使います。
二宮さんのようにはできないから、相手が小学生でも基本は丁寧語で接します。
その分、距離を縮めるのに時間がかかるけれど、それでいいと腹をくくっています。
私にとっては適度な距離感があるほうが心地良いし、
ゆっくり少しずつ縮めていきたいからです。
言葉遣いは「距離感」を調整します。
自分が他者とどんな距離感で接したいかによって言葉遣いは変わります。
そしてそれは自分で決めること。
もし、自分は敬語を使って接したい、と思うなら、一度きちんと勉強するといいです。
せっかく敬語を使っても、尊敬語と謙譲語が混ざったような使い方をしていたら、
違和感を与えることになります。
敬語に苦手意識を持っている方も多いけど、
一度しっかり学んでルールが理解できれば、ほどんど迷わなくなります。
いずれにしても、
どんな言葉遣いをするかは、どんな距離感で人と関わりたいか、ということ。
どんな人との関わり方をしたいかは、どんな風に生きたいかにも通ずること。
一度真剣に考えてみるのも良いのかなと思います。
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今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
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