VOL.428『鵜呑みにしない力』

「出先で出されたお茶って、

飲んでもいいんでしょうか?」

 

時々こんな質問を受けることがあります。

いわゆる【謎マナー】の一つですね。

 

以前、私がお客様にお茶をお出しときも、

一口も飲まれなかったことが何度かあったので

“出先で出されたお茶は飲まないのがマナー”

と職場で指導されたか、本で読むなどして

律儀に守っている人が少なくないのだと感じます。

 

むしろ、新入社員の頃から

しっかり「教育」されてきた方の中には

「そんなことも知らないなんて社会人失格だ」

とおっしゃる方も。

 

もし、出されたお茶を飲んではいけない、というのが

本当に“社会人として知っておくべきマナー”だとしたら

出す側の人間は、

“出したところで飲まれないことを

承知した上でお茶を出している”ことになり、

ただ捨てるためだけにお茶を淹れていることになります。

…そんなわけないですよね?

 

 

夏の暑い中、冬の寒い中、

わざわざ足を運んでくれた人に

のどを潤したり、体を温めたりしてもらうため

最初にお出しするお茶。

 

冷たいものは冷たいうちに

温かいものは温かいうちに

美味しく有難くいただく方が

礼儀にかなっていると私は思います。

 

たとえば、

お詫びで伺ったのに悠長にお茶を飲んでるとか

上司が口をつける前に我先に飲むとか

相手が真剣に話している最中にごくごく飲むとか

タイミングや飲み方には配慮したいところですが

だからと言って

出されたお茶は飲むべからず、とはならない。

 

情報過多の時代、

どんな情報も取捨選択する力が必要ですが

マナーに関しても「鵜呑みにしない力」は大切。

鵜呑みにする = 思考停止

面倒でも、一つ一つ自分で判断したいです。

 

そうやって、

自分の頭で考えて、結論を出して

行動に移したことの積み重ねは

“自信を持った振る舞い”にもつながっていきます。

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

所作で女性は変わる【 仁礼塾 】HP

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