VOL.536『手書きの効能』

歌手で俳優の福山雅治さんが、TV番組のインタビューで、

「作詞は、今はPCを使って行う。

肉筆(手書き)だと、言いたいことと違う場合でも

字に魂がこもっていると感じ、妙な忖度が働いて捨てられなくなる。

PCなら、これは違うなと思えば、躊躇なく削除できるから。」

というようなことをおっしゃっていました。

それを聞いた林修先生も、

「肉筆には“身体性” が表れる。

書いた人の体の動きとか、内容以上のものがそこに表れるんです」

と解説されていました。

私は、レポートなどの宿題を出す際、必ず手書きで書いてもらっています。

PCで作成したほうが早いかもしれないけど

あえて手書きにこだわっているのは、そこに内容以上の意味があると思うから。

福山雅治さんは、字に魂がこもると、いらなくても削除できなくなっちゃうから、

あえてドライに歌詞と向き合うためにPCを使うとおっしゃっていました。

逆に言えば、感情としっかり向き合いたいときは、

手書きの方が良いということ。

レポートにおいては、所作を通して自分と向き合うときの

感情を味わってもらいたいので、手書きでお願いしています。

また、学んできたことを振り返りながら

手指をたくさん動かして書くことで、記憶と思考が整理され

お稽古している最中は気づかなかったことに書きながら気づくこともあります。

さらには、字を丁寧に書こうと意識すれば、集中力がぐっと高まります。

目の前のこと【今ここ】にしっかり向き合うことができるわけです。

手書きは、疲れるし、非効率だし、漢字も思い出せないし…

と嫌煙されがちですが、

自分の感情と向き合いたい時、

思考を整理したい時、

今ここに集中したい時、

静かな気持ちになりたい時、などは

あえて、じっくり文字を書く時間を作りたいですね。

◆追伸:

以前、「文字にも非言語の要素がある」という記事を書いたことがあります。

この記事では、字が読み手に与える印象について書いています。

宜しければ合わせてどうぞ♪


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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

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