VOL.551『文章の印象』

メールやLINE、SNS等で文章を書くとき、

「自分が書く言葉が醸し出す印象」ってどれくらい意識していますか?

所作は、指先を整えたり、目線を少し変えるだけなど

細部を意識するだけでぐっと印象が変わります。

文章も所作と同じで、細かな言葉の選び方で

相手に与える印象が大きく変わります。

以前、ある講座のご案内で、このようなメールをもらったことがありました。

『是非大勢の方々に御喧伝頂き集って御参加頂きます様
 重ねて御願い申し上げます。
 序で乍ら御参考迄に幾つかの資料を添付同送させて頂きました。
 此方も御活用頂きますれば幸甚に存知ます。』

この文章を読んで、何歳くらいの方が書いたものだと感じますか?

私は、漢字の多さと独特の言い回しから

70代くらいの男性をイメージしたのですが

実際は、30代の男性が書いたメールだったと後で分かりました。


文章は読み手に「想像」させます。

小説は、文字だけだからこそ、読み手が登場人物の顔や声の想像を自由にふくらませます。

それで実写化されると、思ってたのと違うーとか、イメージ通り!ってなるわけですね。

まだお会いしたことのない方であれば、文章から人柄を想像しますし、

面識のある方だったら、読んでいる文章が相手の声で脳内再生されることもあります。

言葉の使い方次第で、それを言っているときの相手の表情まで想像できたりもします。

文章は読み手の想像力を掻き立てるので

意図していたのとは違う伝わり方をしてしまうことも。

「すみませんでした」と書いた本人は本当に申し訳なく思ってたとしても、

読み手側は、ちょっと不貞腐れて言ってるように想像するかもしれません。

「人のまとう雰囲気は小さな所作の積み重ね」

と私はよく言うのですが、

文章も同じで、小さな言葉の使い方の積み重ねで印象や雰囲気がつくられます。

ぜひ一度、自分が過去に送ったメールを客観的に読み返してみてください。

どんな印象を抱きますか?

まだ会ったことのない人だったら

自分のことをどんな人だと想像しそうですか?

内容ではなく、「文章の印象」に目を向けることで

何か気づけることがあるはずです。

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

所作で女性は変わる【 仁礼塾 】HP

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