VOL.444【姿勢編13】『歩く姿勢』

【姿勢編】第13回のテーマは「歩く姿勢」です。

 

第1回「姿勢とメンタルの関係」で

ウォーキングの効果について少し触れました。

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日光を浴びながら一定のリズムで歩く。

そうすることでセロトニンが活性化され、

自律神経のバランスも良くなり、

フォームを意識して歩けば姿勢改善にもつながる。

ウォーキングは「歩く瞑想」

歩く、という動作をひたすら行うことで

【今ここ】に集中し、思考を整理することができる。

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今回取り上げるのは、

「”フォームを意識して歩けば”姿勢改善にもつながる」の、

「フォーム」です。

ただ歩いているだけでは効果的に筋肉を使えず

むしろ体に負担をかけることになりかねません。

とはいえ、意識することがが多すぎると

とてもぎこちない歩き方になるので、

大事な点だけに絞ってお伝えします。

 

姿勢

姿勢については、これまでお伝えしてきたとおり。

念のため復習すると、

立った状態を「横」から見た時に、

◆耳たぶ

◆肩峰(肩のぐりぐりした骨)

◆大転子(太ももの付け根のでっぱり)

◆ひざ(お皿の後ろ側)

◆くるぶし(外くるぶしの前の辺り)

この5点が一直線に結ばれている状態。

これが基本形です。

お尻を引き締め、腹筋の力も抜けすぎないようにして

骨盤をしっかり立たせておきます。

歩き始める前に、まず姿勢を整える。

信号待ちの時に、また整え直す。

など、基本の姿勢をいつも意識しておきます。

目線は少し上げて、遠くの一点を見据えるようにすると

頭がブレずに定まります。

 

脚をどこから振り出す?

【姿勢編5】で「大腰筋」を取り上げました。

大腰筋は、上半身と下半身を結ぶインナーマッスルで、

骨盤を支え、体幹のバランスを取って姿勢を維持する大事な筋肉であり、

脚を上げる際に使われる筋肉でもあります。

つまり、姿勢よく歩くための要 と言っても過言ではありません。

 

その大腰筋を使って歩くためのコツは…

【みぞおちから脚を振り出す】です。

 

無意識で歩くと、当然、股関節から脚を動かすことになると思うんですが、

基点を「みぞおち」までグッと上げて、そこから脚を振り出すイメージで歩くと

大腰筋をしっかり使うことができます。

 

歩く前に、手でみぞおちをポンポンポンと叩いて

“ここから脚を振り出すんだよ”と意識づけし、

頭でしっかりイメージして歩き始めると、歩く姿がガラッと変わります。

ぜひ!試してみてほしいです。

 

 

腕はどうする?

早朝、犬の散歩をしているとウォーキングをしている方とすれ違うんですが

皆さんしっかり腕を前後に振って歩いています。

そうするように指導されることも多いのですが

”大腰筋”を意識して歩く場合、腕は意識的には振らないようにします。

腕をしっかり振ろうと”意識”すると、肩に力が入りやすくなるのと共に

腕の反動で歩くことになって、体幹の筋肉が効果的に使えなくなります。

なるべく大腰筋を使って歩きたいので、肩の余分な力を抜いてリラックスさせ

自然と揺れているくらいで良いです。

 

内ももを使って歩く

歩くときは、内ももを寄せて歩くようにします。

内もも同士が触れ合う、擦れ合う感じです。

これ、やってみると結構むずかしくて

気が付くと内ももが離れてしまっているのですが

内ももを擦って歩くようにすることで、

内転筋やお尻の筋肉(臀筋)を効果的に使うことができ、

下半身も引き締まってきます。

 

内転筋や臀筋が上手く使えないと、前ももばかり使って歩くことになり、

前ももが張ったり、ひざにも負担がかかってきます。

内ももを擦るのが難しい場合は、最初のうちは、

ひざの内側が触れるように歩いてもいいです。

とにかく脚の”内側”を意識して歩くようにしてみてください。

 

着地は?

なにも考えず無意識に歩けば、

基本的には「かかと」の辺りで着地していると思いますが、

思っている以上に、つま先を上げて、かかとで着地するようにします。

つま先をしっかり上げると、ふくらはぎが伸びます。

歩くたびにふくらはぎの筋肉が伸びたり縮んだりすることで

血流を回すポンプ作用が活性化し、脚がむくみにくくなります。

また、つま先を上げるときには、脛(すね)の筋肉を使います。

脛の筋肉が衰えて、つま先がしっかり上がらなくなると、

小さな段差でもつまづきやすくなります。

かかと着地で、ふくらはぎと脛の筋肉をしっかり使って歩きます。

ただし、これは“外で歩くとき”です。

家の中でもこの歩き方をすると、かなりドンドン足音がなると思います。

家の中で静かに歩きたいときは、足裏全体、

もしくは、やや前方で着地するのが良いかと思います。

 

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まとめると、

常に正しい姿勢を意識しつつ、

◆みぞおちから脚を振り出す

◆腕はむりに振らず自然に揺らす

◆内ももを寄せて歩く

◆つま先を上げてかかと着地

です。

 

姿勢を正して肩の力を抜き、

大腰筋・内転筋・臀筋を使って歩く。

 

仕事の行き帰り、お使いの時など、

フォームを意識して歩くことで体が変わってきます。

まず「みぞおちから脚を振り出す」から始めてみると、

変化を実感しやすいと思いますよ(^_^)

 

【姿勢編】第13回「歩く姿勢」については以上です。

今週もお疲れさまでした♪

 

参考文献――――――――

『あらゆる不調が解決する
最高の歩き方』

園原健弘 著

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

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