VOL.432【姿勢編1】『姿勢とメンタルの関係』

それでは、前回お伝えしました通り

今週から【姿勢編】始めてまいります♪

 

すでにご存知の内容もあると思いますが

改めて、知識の整理だと思って

読んでいただけると嬉しいです。

 

今後、具体的な姿勢のポイントや、

鍛えるべき筋肉の種類などもお伝えしていきますが、

【姿勢編】第一回目のテーマは

『姿勢とメンタルの関係』です。

 


 

“心と体は繋がっている”とよく言われますが

実際のところ、姿勢とメンタルには

どのような関係性があると思いますか?

 

キーワードは、

☆自律神経

☆セロトニン

です。

 

自律神経は、

心臓や血管の働き、呼吸、消化、体温調節など、

人間が生きていくのに欠かせない

内臓の機能をコントロールしています。

 

自律神経には2種類あって、

日中は「交感神経」がオンになって活動的に。

夜は「副交感神経」がオンとなってリラックス。

日中は活動、夜は休息

というリズム(バランス)になっているわけですね。

 

しかし、この自律神経のバランスが崩れると、

だるさ、動悸、多汗、頭痛、めまい、不眠、

便秘、ひどい肩こり、食欲低下 etc

といったさまざまな身体症状のほか、

イライラする、不安感、無気力、憂うつ、

無関心、落ち込み、人間不信 etc

といった、心の症状もあらわれます。

 

自律神経のバランスが崩れる原因としては

食事、睡眠、ストレス、不規則な生活などがありますが

【姿勢】も大きな原因の一つになっています。

なぜなら、姿勢が悪くなると

1、「上部頸椎」に負担がかかるから

2、「呼吸」が浅くなるから

です。

 

1、上部頸椎への負担

「上部頸椎」は首の骨の上部ですが、

重要な神経や血管が集中しています。

なので、

姿勢が悪い(猫背やストレートネック)

上部頸椎が硬くなる(歪む)

神経や血管が圧迫され、流れが悪くなる

自律神経のコントロールがうまく働かなくなる

という流れになります。

 

2、呼吸が浅くなる

通常、呼吸は“無意識”に行っていますが

多くの人が(私も含め)、

「浅い呼吸」になりがちです。

浅い呼吸の何が良くないかと言うと、

「交感神経優位」になってしまうから。

 

自律神経は、

アクセルの交感神経

ブレーキの副交感神経

双方のバランスが大事であるにもかかわらず

浅い呼吸をつづけていると、

「交感神経が優位」になりすぎて

バランスが崩れてしまいます。

そんな「浅い呼吸」の原因の一つが

姿勢の悪さ、というわけです。

 

姿勢が悪い

呼吸に係わる筋肉の働きが悪くなる

深い呼吸ができなくなる

 

「隠れ酸欠」と言われたりします。

 

自律神経の中で、唯一自分で

コントロールできるのが「呼吸」

深い呼吸を意識的に行うことで

自律神経に働きかけ、バランスを整えることができます。

 

ちなみに、禅では

【調身・調息・調心】

身体を整える⇒呼吸を整える⇒心が整う

とされ、座禅の心得となっています。

 

姿勢と呼吸はセットになってないと意味がない、

ということですね。

 

以上が、姿勢と自律神経の関係についてです。

 

 

さて「姿勢とメンタルの関係」

もう一つは、セロトニンです。

 

セロトニンは、

精神の安定、食欲や体内時計の調整、

集中力を高める、自己肯定感を高める、

といった働きをする神経伝達物質です。

さらに、セロトニンは自律神経の

バランスも整えてくれます。

 

セロトニンが不足すると、

気分の落ち込み、意欲の低下、

怒りっぽくなる、自己肯定感が下がる、など

精神状態に与える影響が大きいのですが、

 

じつは、セロトニンが不足すると

姿勢が悪くなってしまいます。

なぜならセロトニンには、

姿勢維持に必要な筋肉に刺激を与える

という働きがあるからです。

 

メンタルにとっても姿勢にとっても大事な

セロトニンを活性化させる方法としては

・日の光を浴びる

・リズムのある運動をする

というのがありますが、

 

セロトニンも出て、自律神経も整い、

姿勢もよくなり、運動不足も解消できて

心にも体にも良いことは…?ということで、

私が行っているのは、(月並みですが)「ウォーキング」です。

 

朝か日中、日光を浴びながら、一定のリズムをキープして歩く。

そうすることでセロトニンが活性化され、

自律神経のバランスも良くなり

フォームを意識して歩けば姿勢改善につながります。

 

また「歩禅」という言葉がありますが

ウォーキングは「歩く瞑想」です。

歩く、という動作をひたすら行うことで

【今ここ】に集中し、思考を整理することができます。

 

ちなみに、

雨などでウォーキングができないとき

私は家で「踏み台昇降運動」をしています。

踏み台昇降は、リズム運動かつ

姿勢保持に必要な筋肉をまんべんなく鍛えられます。

(姿勢に関係する筋肉については今後くわしく取り上げますね)

一定のリズムを保つために、BPM115くらいの曲をかけて行ってます。

 

「セロトニン 活性化」で調べると

いろいろな方法が出てきますので

ご自身に合ったもので取り組んでみてくださいね。

 

それでは、長くなったのでまとめます☆

 

◆◆今週のまとめ◆◆

姿勢とメンタルの関係

キーワードは【自律神経&セロトニン】

・姿勢が悪い⇒上部頸椎に負担⇒神経伝達が悪化⇒自律神経が乱れる

・姿勢が悪い⇒呼吸が浅くなる⇒交感神経優位に⇒自律神経が乱れる

・調身・調息・調心(姿勢⇒呼吸⇒心)

 

・セロトニン

自律神経のバランスを整える

姿勢を維持する筋肉を活性化する

精神の安定、安心感、平常心につながる

 

・ウォーキング&踏み台昇降

セロトニンを活性化

姿勢を改善

自律神経を整える

「歩禅」で【今ここ】に集中

 


 

【姿勢編】第1回「姿勢とメンタルの関係」は以上です。

 

なお、自律神経を整える方法や、セロトニンを活性化させる方法は

食事の改善など含め色々ありますが、今回は姿勢に特化してお話しました。

 

次回からは、具体的な姿勢の整え方や

必要な筋肉についてお話していきますね。

お疲れさまでした!

 

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今日は残りの人生で一番若い日♪

凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!

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