VOL.452【姿勢編まとめ3】
まとめ1では、【姿勢のために鍛えたい筋肉】として
◆腹横筋
◆腸腰筋(大腰筋)
◆臀筋群
◆脊柱起立筋
この4つを復習しました。
まとめ2では【改善したい姿勢】として
◆巻き肩
◆ストレートネック
◆反り腰
について復習しました。
今回は【姿勢とメンタル】についておさらいしておきます。
なお、今回のまとめ3をもって、「姿勢編」は一旦終了といたします(^_^)
「姿勢とメンタル」に関して押さえておきたいキーワードは
【呼吸&自律神経】の2つ。
よくない姿勢は自律神経のバランスを崩してしまいますが、
その理由として
1、「上部頸椎」に負担がかかる
2、「呼吸」が浅くなる
この2つがありました。
1、上部頸椎への負担
上部頸椎(首の骨の上部)には、重要な神経や血管が集中しています。
なので、
姿勢が悪い(猫背やストレートネック)
↓
上部頸椎が硬くなる(歪む)
↓
神経や血管が圧迫されて流れが悪くなる
↓
自律神経のコントロールがうまく働かなくなる
という流れになるんでしたね。
たかがストレートネックと甘く見てはいけません。
2、呼吸が浅くなる
「姿勢と呼吸」の関係は、
姿勢が悪い
↓
呼吸に係わる筋肉の働きが悪くなる
↓
呼吸が浅くなる
そうやって浅い呼吸が続くと、「交感神経」が優位になりすぎ、
自律神経のバランスが乱れていく…という流れでした。
自律神経の中で、唯一自分の意思でコントロールできるのが「呼吸」
深い呼吸を意識的に行うことで、自律神経に働きかけ、
バランスを整え、心を落ち着けることができます。
その深い呼吸をするためには、
まず姿勢を正すことが大事、というわけですね。
ただ、どんなに姿勢を正しても、筋肉が硬いと深い呼吸ができません。
首、胸、背中や脇腹をまめにストレッチして
日々ほぐしておくことも、合わせて大切です。
脳にたくさん酸素を送る
そうやって深い呼吸ができるようになると
心が整うだけでなく、もう一つ良いことがありました。
それが『集中力が高まる』ということ。
1回の呼吸で得る酸素のうち、1/4は脳が消費しているとされています。
脳が酸素不足だと、集中力のみならず、思考力や記憶力も低下します。
姿勢を正して深い呼吸をすることで、脳にしっかり酸素を送られ、
集中力、思考力、記憶力が高まる、というわけですね。
勉強やPC仕事をしていると、どうしても猫背になりがちですが
パフォーマンスを上げたければ、体を起こしてしっかり呼吸をする。
意外と忘れがちかもしれません。
仁礼塾のレッスンで必ず触れるのが
【調身・調息・調心】という禅の言葉。
【身体を整える⇒呼吸を整える⇒心が整う】
穏やかな所作、落ち着いた所作であるためには
前提として心が落ち着いている必要があります。
心を落ち着けるためには、
深くゆったりとした呼吸ができていることが大切。
深くゆったりとした呼吸をするためには
それができる「姿勢」になっていることが大切。
『深い呼吸がしっかりとできる姿勢』とは
つまり、これまで4か月かけて学んできた「良い姿勢」です。
その姿勢にいつでもなれるよう、
ポイントを覚え、つねに意識し、必要な筋肉を鍛え、
時間をかけて、体に沁み込ませていきたいですね。
というわけで、「姿勢編」はこれで一旦終了といたします。
ととのった姿勢は、
美しくしなやかな所作の土台であり、
穏やかな心の源です。
これまでお送りしてきた内容が少しでもお役に立てば嬉しいです☆
次回は「歩き方編」として
ウォーキングについて復習しておきます(^_^)
*~*~*~*~* ~*~*~*~*
今日は残りの人生で一番若い日♪
凛とした姿勢と温かい言葉で充実の一週間を!
★バックナンバー一覧は、こちら からどうぞ。
★2018年以前のメルマガバックナンバーは こちらのブログで全て読めます。